処方箋を持って薬局に行くと、「この処方箋のお薬以外で服用なさっているものはございませんか?」「お薬手帳を拝見できますか?」と質問されると思います。
これはお薬の重複や飲み合わせの相性や、病気に対して不都合なお薬を自己判断で購入していないかをチェックするためです。
処方箋のお薬の他にも、健康になりたい一心で飲んでいる健康食品や気軽に購入できるお薬でも処方箋のお薬の効果が弱まったり、逆に効果が強まり思わぬ副作用が出てしまったりすることもあります。
例えば、★C型肝炎の人へは鉄を含むサプリやウコンは要注意。
★ある種の抗菌剤は制酸剤を含む胃薬を一緒に飲むと効果が弱まることも。
★高血圧で減塩を頑張っていても胃腸薬の中の重曹で減塩の効果が水の泡。
★前立腺肥大の方が市販の風邪薬でおしっこが出なくなることも。
★寝る前に飲んでいる薬用酒と睡眠薬の併用で作用が強くなりふらついて転倒の可能性。
★ワルファリン服用者、納豆は食べていないけれど整腸剤の中の納豆菌や青汁も要注意。
★糖尿病の方に、発汗後のスポーツ飲料やドリンク剤で血糖値の急上昇の可能性。
★中性脂肪を下げる市販薬は内視鏡検査の前に中止の場合もあります。
★高血圧の方への市販の風邪薬の選び方には注意が必要。
★漢方薬と新薬の飲み合わせで注意が必要なものもあります。
お薬は対面販売で、持病・併用薬・健食・サプリ・食べ物との関係を薬剤師にチェックさせてください。
お薬手帳には普段飲んでいる市販薬や健康食品やサプリメントの名前まで書いておくと便利です。
通院時だけでなくいつも持ち歩きましょう。
災害時に携帯することも身を守ることにつながります。