ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2015/06/04

便秘は原因別、年代別に対策を

毎朝、気持ち良い排便があると一日のスタートが楽しくなりますね。

便が硬く出にくい、コロコロと小さい、スムーズに排便できないといった状態も「便秘」と考えます。

女性の二人に一人は便秘に悩んでいると言われています。

身体にとって最大の免疫器官である腸内に便が長期間溜まっている状態を放置しておくと、新陳代謝が進まずお肌のトラブル、疲労感、腰痛、免疫低下など様々な悪影響が出てしまいます。

有害物質のデトックスの75%は排便からと言われるほど身体の浄化にも便通はかかわっています。

中医学漢方では便秘の改善はただ「出すだけ」でなく、その原因となっている体内の不調を整え、根本から「便秘にならない体質」を作っていきます。

便秘の原因はいろいろ。

「腸内の過剰な熱」や「血不足」によって潤い不足となり、便が乾いて硬くなり出にくくなる方。

「気の停滞」(ストレス)や「冷え」が原因で便を押し出す働きが弱くなる方。

「便秘薬の常用」により腸の働きが悪くなっている方。

原因によっては食事療法も違ってきます。

食物繊維を摂り過ぎると逆効果のタイプもあります。

年代によっても対処法は異なります。

幼少期は毎朝の排便習慣を付けましょう。

思春期は熱がこもりやすい年代です。

砂糖や油脂類の多い食事やジャンクフードなどを控えめに。

働き盛りの方は過剰なストレスや遅い夕食などが原因のこともあります。

更年期以降は体内の潤いや血の不足、胃腸の働きの弱りや冷えなどの改善を。

便秘は体質だから・・・とあきらめずに体をしっかり整えて、スッキリ快便体質を目指しましょう。