夏の疲れが出るころではありませんか?
皆さんは「疲れた~」という時どうなさいますか?
栄養ドリンクや滋養強壮剤を飲む、栄養のあるもので精をつける、眠って体を休める、どの方法も「足りないものを補う」ことで元気になろうとする方法ですね。
疲れの原因を「体力の消耗・元気が足りない・栄養が足りない・睡眠不足・貧血」などと感じているからです。
この、「足りないものを補う方法」を「補法」と言います。
一方でこの方法では治らない「疲れ」があります。
「何か邪魔者が体の中を占領している、何か巡りが悪い気がする、本来なら体から抜けていくべき水分が浮腫みになって疲れる、必要のないほてりや熱が溜まっている」
この疲れは「老廃物や代謝できないゴミが体にたまって邪魔している疲れです。
そのゴミの正体は
「気滞」=ストレスで体に膨満感
「痰湿」=処理できない余分の水分
「瘀血」=血流不良
「湿熱」=余分の水分が体内で熱を持ち皮膚炎などの炎症を起こすもの。
これらを追い出す作戦は「理気」「利湿」「活血」「清熱利湿」という方法で老廃物をデトックスすることで「瀉法」と言います。
皮膚病の患者さんは体内の湿熱を追い出す漢方薬を使うことで「体が軽くなり疲れが取れてスッキリした。」とおっしゃいます。
あなたのお疲れは「補う系が合いますか?」「追い出す系が合いますか?」
これを見極めるには「舌を診る」「お話を聞く」必要があります。
「舌の苔が厚い・舌の色が紫・舌の輪郭が真っ赤」
「お風呂に入るとさっぱりする」時は追い出したい何かを溜め込んでいます。
「補う系」と「追い出す系」の漢方薬をバランス良く併用することもあります。
見極め方をご紹介しながら漢方薬と養生法をお伝えしています。