ときのや薬局 健康コラム

健康コラム

2017/02/02

「脳梗塞」を予防する漢方ケア

「脳梗塞」は脳の血管が詰まり、血流が止まって酸素や栄養が送られなくなることで、その部位の細胞が壊死してしまう病気です。

動脈硬化によって脳の血管が狭くなりそこに血栓ができて塞がれてしまうケースと、不整脈によって心臓にできた小さな血栓が血流に乗って運ばれて脳に詰まってしまうケースがあります。

脳梗塞はある日突然起こる病気。だからこそ日頃の積極的なケアで「脳梗塞をおこしにくい体質」を作ることが大切です。

血管は加齢とともに弾力を失って硬くなり、食生活の乱れや運動不足、喫煙などが重なると血液もドロドロ状態に。

中医学ではこのように血管力が落ちて血流が悪化した状態を「瘀血(おけつ)」と考えます。

健康診断などで高血糖・高脂血症・高血圧などの気になる数値があれば放置は禁物です。

食生活や運動習慣などで瘀血を改善することを基本のケアとして、その他のプラスケアを合わせて脳梗塞を起こしにくい身体づくりを目指しましょう。

プラスケアは3タイプ

1      太り気味の人は「痰湿」(余分な水分)を取り除く:高脂血症、肥満などの体質を「痰湿」と言います。

最大の原因は食事の不摂生。

胃腸に負担がかかって水分代謝が落ちると痰湿がたまり、ドロドロ血の原因に。

2      イライラしがちな人は「気」の流れをスムーズに:過剰なストレスで気の流れが停滞すると血流も悪くなります。

3      虚弱体質の人は「気・血」を養い「腎」を強く:高齢者、慢性疾患のある人、胃腸虚弱な人は元気の元(気血)が足りなくなり、血の流れが停滞してしまいます。

それぞれタイプ別に「食の養生」「生活養生」「漢方養生」があります。

自分のタイプを知って毎日の予防に役立て、自分自身はもちろん家族の健康を守りましょう。